兵庫県は、知的コンテンツ振興の一環として、県内の高校生に教育用デジタルコンテンツの制作を実践体験させる。小学校の総合学習や地域自治会の訓練用に活用できる防災教育コンテンツを想定しており、技術支援を県内IT企業が担当する。高校生のデジタルコンテンツに対する関心を喚起し、人材育成につなげる一方で、県内IT企業には制作の支援を通じ、ビジネスとしてのデジタルコンテンツの可能性に注目させることが狙い。

 兵庫県では当初、コンテンツビジネスの戦力に直接結びつくと考えられる専門学校生や大学生などを対象として想定していた。しかし、カリキュラムの変更などが必要となるため、県の方針を反映させやすい県立などの高校生を対象とすることにした。複数の学校からチームを編成するのではなく、1校を選定し集中的に担当させる方針で、今後は高校側との調整を進める。

 コンテンツの内容としては、防災教育用を想定。高校生にストーリー制作から一任し、必要となる技術的支援を県内のIT企業が補佐する形。高校生には、県が推進する知的コンテンツ振興に関心を持たせることができる。その一方で、IT企業は高校生の支援を通じ、どのようなデジタルコンテンツが必要とされるのかや、アイデア、具体的にビジネス展開を進めるためのノウハウなどを取得できる。

 制作した防災教育用コンテンツは、今年度末までに県内の小学校などからモデル校を選び、実際の学習に活用。その結果を高校生やIT企業にフィードバックする。