NEC(金杉明信社長)はこのほど、シーメンス・インドネシアと共同で、インドネシア国内基幹網となる大容量光伝送ケーブルシステム「リング・ジャスカ・バックボーン・プロジェクト」の供給契約を交わした。発注は同国最大の通信事業者であるPTテレコミュニカ・インドネシア(PTテレコム)。完成は2006年第1四半期を予定している。

 ジャスカ・プロジェクトはインドネシアのスマトラ島、バタム島、カリマンタン島、ベリトゥン島、ジャワ島の約30か所をリング構成で結ぶ光伝送システムの設置が目的。NECはベリトゥン島のタンジュンパンダンからジャワ島のジャカルタ間の光海底ケーブルシステム2区間、約1040キロメートルをフルターンキー方式で建設する。シーメンス・インドネシアは、陸上区間780キロメートルの端局装置や陸上ケーブルの据付を、同様にフルターンキー方式で請け負う。

 NECが供給する光海底ケーブルシステムは、光波長多重(WDM)方式を採用しており、伝送容量は当初毎秒20ギガビット。通信量の拡大に応じて、毎秒320ギガビットまで拡張可能。

 NECはこれまでPTテレコムに対して、インドネシアとタイ、シンガポールを結ぶTIS海底ケーブル、インドネシアとマレーシアを結ぶDMCS海底ケーブルなどを納入してきた。今回、インドネシア国内の基幹通信網を構成する海底ケーブルを受注し、アジアの周辺国とのネットワーク拡大に貢献することになる。

 PTテレコムは、08年までに8つのリング構成の通信網設置を計画しており、NECでは今回の案件を足がかりに、さらに受注拡大を目指す。