エレコム(葉田順治社長)はこのほど、海外事業強化の一環として、東芝で欧州事業などを経験した庵征行氏を社外取締役に迎えた。

 庵氏は、東芝で海外畑中心に歩み、米国でのビジネス電話事業の立ち上げや欧州での情報通信機器事業などに携わってきた。エレコムの社外取締役としては、マネジメントのチェック・監視などが主要な役割ということになる。一方で、エレコムが欧州事業を加速させているだけに、欧州市場を熟知した庵氏がこれをサポートすることも見逃せないポイント。

 早速、庵氏に話を聞いてみたところ、「(EU経済圏の進展で)かつてに比べれば、通貨や規格の統一、関税問題などがクリアになり、欧州市場のオペレーションは効率良く展開できるようになっている。ディストリビュータや量販店なども、従来の国ごとではなく、汎欧州化の動きを強めている」と分析。販売方法なども徐々に変化してきていると見ている様子。一方で、「欧州人の購買行動では、他者との違いに価値を見つける傾向もある」ことも踏まえる必要があるとの認識も示した。

 もっとも、就任早々とあって具体的な事業の方向性については言及しなかった。しかし、今後はエレコム本体や欧州現法とも連携して、より効率的な欧州事業のあり方を探ることになるのは間違いなさそう。同社の欧州ビジネス拡大策が、より活発化しそうだ。