システム統合プラットフォーム開発の米シービヨンド・テクノロジー・コーポレーション(ジェームス・デミトリアーディスCEO)は、独自に開発したSOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースの開発基盤製品「シービヨンド・インテグレーテッド・コンポジット・アプリケーション・ネットワーク(ICAN)」の好調な販売を受けて、業績が急回復している。昨年度(2004年12月期)は7期ぶりの最終黒字を達成し、今年度(05年12月期)は2期連続の最終黒字を狙う。

 コンポジットアプリケーションとは、メインフレームやオープンシステムを統合しながら、さまざまな機能ユニットをウェブサービス化し、それらサービスを組み合わせることでビジネス環境の変化に柔軟に対応できる業務システムを再構築する統合基盤システム。シービヨンドの昨年度の連結売上高は、このシステムの販売実績が増えたことなどから前年度比約19%増の1億6300万ドル(約180億円)で7期ぶりの最終黒字を達成。今年度は2期連続の黒字を目指す。

 今年度に入り、既存のEAI(エンタープライズアプリケーション統合)製品などのユーザー向けの売り上げに占めるICAN関連の比率は10-15%で推移しているが、新規の顧客向けの売り上げに占める同比率は60-70%と高水準で推移している。SOAを採用する企業が増え、これを実現する開発基盤としてシービヨンドの主力製品であるICANが新規顧客の開拓に役立っている。

 また、これまでICANの部分的な導入にとどまっていた企業が全社的な導入へと適用範囲を拡大していくことが見込まれており、「昨年度に続き、今年度も成長への手応え」(ロス・アルトマンCTO)を感じていると話す。ICANでは、これまで自動化が困難だった高度な業務アプリケーションの構築を可能にしたり、短期間でSOAベースのシステムへと再構築できる強みを最大限に生かしてシェアを拡大し、SOA基盤のデファクト・スタンダード(事実上の業界標準)化を目指す。