フィンランドの携帯電話機メーカーであるノキア(ヨルマ・オリラ会長兼CEO)は、アジア地域のマーケットシェア拡大に弾みをつける。日本や韓国、シンガポールなどで競争力をつけることで業績アップにつなげる方針だ。特に日本では法人向け市場への本格参入を視野に入れ、システムインテグレータ(SI)などのパートナー開拓に力を注ぐ。

 同社は、ワールドワイドの携帯電話機市場で2005年1-3月の販売台数シェアが32%程度となっている。シェアは前年同期と比べ横ばいだが、04年10-12月のシェア34%からややダウンしている。欧州や中東、アフリカなどでは堅調に伸びているが、北米や中南米のシェアは低下している。

 ジェフ・ラッツラフ・アジア・パフィフィック地域エンタープライズ・ソリューションズ担当マーケティング・ディレクターは、「アジア地域を欧州に続く第2の市場として需要を掘り起こしていく」と、ワールドワイドのシェア拡大には、アジア市場へのてこ入れが必要と判断した。

 特に、「モバイルを活用したビジネスソリューションの提供を日本市場で広げていきたい」としており、アプリケーションの開発などソフトウェアメーカーとの技術面でのアライアンスに加え、国内SIとのパートナーシップを築いていく計画。現段階ですでに1社との契約が決まっており、「トレーニングなど教育プログラムを充実させることでパートナー数を増やす」方針だ。

 また、巨大市場である中国は同社全体の販売台数のうち13%程度を占める大きな市場だという。「コンシューマ市場では、ますます需要が増える」とみており、引き続き量販店などを通じて拡販を図っていく。