ソフトウェア開発のアプレッソ(長谷川礼司社長)はこのほど、主力のデータ連携ミドルウェア「DataSpider(データスパイダー)」の最新版「DataSpider Servista(サービスタ) Version2.0」の出荷を開始した。単にデータ連携するだけでなく、企業内に散在するデータを活用して、「素早く目的とする処理サービスを構築する」(小野和俊・副社長・CTO)という新たな使用方法に関する機能を強化。SAPやLotusNotes、データベース(DB)など多くのデータソースと連携できるミドルウェアとしてソフトベンダーやシステムインテグレータ(SI)などに拡販する。

 サービスタは、従来製品に比べ、パフォーマンスを15倍に向上。社内外の各部署に必要なデータ情報を「サービス」として提供する。例えば、注文書の情報を受注システムに再入力することなど定形化可能な業務処理を「サービス」として作成でき、業務の自動化ができる。

 例えば、病院内にある異なる電子データを1か所のDBに格納し、フォーマットを統一することで、院内の各端末からデータを閲覧できる「サービス」を作成できる。一般的にこうしたデータ連携は、手作業で実施するが、サービスタを使えば簡単な操作で連携できる。

 旧版のデータスパイダーは、JavaとXMLをベースにビジネスプロセスを統合・自動化し、データ連携を分単位で作成できる。プログラミングの必要はなく、社内外にあるデータをXMLに自動変換する。サービスタはこの機能を踏襲している。

 01年6月の発売以来、約250サイトに販売したが、「データ連携以外の形態で利用されていることが分かり、幅広い利用形態に応じた機能を追加した」という。

 サービスは、ノン・プログラミングで作成できることから、DBやファイルだけでなくERP(統合基幹業務システム)やEIP(企業情報ポータル)など、基幹システムのデータを操作して簡単に取り込めるため、「システム統合に苦労するSIやユーザー企業へのミドルウェア提供に加え、ソフトウェアベンダーへのOEM(相手先ブランドによる生産)供給などを本格化させる」。サービスタは今年度(2006年6月期)、100サイトへの導入を目指す。