【ロサンゼルス発】世界最大規模の家電専門展示会である「2006 CES(Consumer Electronics Show)」に出展した韓国企業は、バイヤーと3億5000万ドル分の商談をし、そのうち合計9900万ドルの輸出契約を結んだとKOTRA(大韓貿易投資振興公社)ロサンゼルス貿易館が発表した。

 04年韓国の対米輸出は428億ドルで史上最高額を記録したが、昨年は自動車、携帯電話、半導体などの不振で11月時点で前年比3.5%減少している。

 今回の展示会には8000平方スクウェア規模の韓国館に150社あまりの中小企業が出展した。三星電子、LG電子、大宇エレクトロニクスは大規模展示館を個別に運営した。

 全世界のどこより先に進んだITユーザーを持ち、「ITテストベッド」という名声を得ている韓国IT業界もITトレンドを先導すべくコンバージェンス・モバイル製品を数多く展示した。

 三星電子の製品のなかではLCDTVのほかに食品パッケージのバーコードから調理法を読み取りグリル、オーブン、電子レンジが自動的に作動し料理をしてくれる「スマートオーブン」が注目を浴びた。すでに韓国では主な食品メーカーと提携し100種類ほどのスマートオーブン用食品が販売されている。

 KOTRAは三星と共同でゼロックスなど世界的な企業80社を招待し、IT・電子部品分野の韓国投資誘致説明会を初めて開催した。北米地域11のKOTRA貿易館が管轄地域内バイヤーと一緒に参加し、現場で北米地域輸出拡大戦略会議を開催するなど積極的に挑んだ。

 だが韓国内では今まで三星電子やLGの新製品がリードしていたCESで、今年は日本企業の躍進が目立ち、世界的に韓国に対抗する動きが始まっていることを懸念している。展示場でも日本企業に比べイベントも少なく、TV販売世界1位という数字を過信し安易に対処しているのではないかという批判も相次いだ。

 三星とLGは世界的な競争力のある企業であることは間違いないが、これからも日本企業の反撃に再反撃できる技術力と精神力を備えないといけないということだ。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)