人事管理システムのパッケージ専業メーカーであるアイテックス(関敏夫社長)はこのほど、データ通信関連の製品をメインとするデジタルデザイン(寺井和彦社長)と資本提携した。アイテックスの主力人事管理ソフトにデジタルデザインのデータベースに対するアクセス監視ソリューションを組み合わせ、3月末から新たに「日本版SOX法」の対応製品として販売する。新製品は、大企業や中堅企業を中心に年間20社以上への販売を目指す。アイテックスの今年度(2006年3月期)連結売上高は約20億円を見込んでいる。来年度は、新製品の発売効果などで売上高は30%増を見込む。

 デジタルデザインは、アイテックスが実施した第三者割当増資で625株(発行済株式数の3%)を5000万円で取得。両社製品を組み合わせ「個人情報保護法」や制度化が予定されている「日本版SOX法」などに対応した情報漏えい対策製品を提供し、販売機会の拡大を狙う。

 アイテックスは、人事管理ソフト「ePro_St@ff(イープロスタッフ)」シリーズに、デジタルデザインのデータベース情報漏えい対策ソリューション「FastConnectorSecurity(ファーストコネクタセキュリティ)」をアドオンした新製品を発売する。

 イープロスタッフは、総務部門の人事、給与、就業、ワークフローなど社員の人事情報を管理できるほか、部門長が研修履歴や資格取得履歴などを把握できる。「最近は人事情報の漏えい事件が相次ぎ、データベースと連携した監視機能が必要になった」(関社長)と話す。現在のイープロスタッフにも、ログ監視機能があるものの「社員が“なりすまし”で人事情報を見ることができた」(同)と、セキュリティ強化が急務となっていた。

 ファーストコネクタセキュリティは、データベースに対するアクセスを監視・管理でき、不正アクセスを検知・監査して、その証拠にもとづき追跡できる機能をもつ。イープロスタッフの人事情報を“なりすまし”で入手しても、アクセスした社員を特定でき、人事機密データの流出を抑止できるという。

 イープロスタッフは昨年6月の発売以来、大企業を中心に約30社へ導入した。アイテックスは、直販と日本アイ・ビー・エム系販社などを通じたチャネル販売で、新製品をイープロスタッフの既存企業にバージョンアップを勧めるほか、新規顧客の獲得を目指す。