【ソウル発】P2Pを通じたデジタル音楽の無料ダウンロードに対する取り締まり強化で、さまざまなデジタルコンテンツの有料化サービスが続々と登場している。

 「Mピープルコミュニケーション」は先日USBフラッシュドライブ形のアルバムを発売した。デジタルファイルの移動型保存装置として使われているUSBメモリに音源と動画、写真集などを盛り込んだ新しい概念のアルバムである。

 「ミュージックキー」と呼ばれるUSBアルバム初作品は人気グループ「フライツーザスカイ」のアルバムで、256MBのUSBに音楽と動画、写真集などが保存されている。音楽を聞いて動画も観たいデジタル世代の需要に対応している。

 USBフラッシュドライブそのもののデザインは歌手の写真やキャラクターが描いてあり、CDジャケットと変わらない。USBフラッシュドライブアルバムの登場はデジタルコンテンツが主導するこの時代の音楽業界の急変ぶりを象徴している。

 韓国では中古CDの再販ビジネスはなかったが、一度鑑賞したデジタル音楽ファイルを他人に再販できるデジタル音楽ファイル中古取引サービスが登場した。デジタル音楽サービスサイトである「エンタテン」(www.nter10.com)は、320kbpsの高音質ストリーミングと多様なMP3機器に対応したダウンロードサービスを提供している。ここで購入した音楽を聞き終わったら、他人に販売したり他人が一度購入した中古デジタル音楽を買ったりという新しい音楽の売買形態が始まっている。中古ファイルの販売価格は販売者が自由に決められる。一般的に定価500ウォンの音楽ファイルは中古だと半額以下で販売されている。デジタルファイルの特性上、中古といっても音質やファイルの状態は新品そのままなので、新しいファイルをダウンロードするのとまったく変わらないという点が人気の理由。

 中古ファイル取引が可能なのは、「エンタテン」が持っているデジタル著作権管理技術のおかげだ。この会社は自社開発したDRM 技術である「インテゴメディア2」を適用し、音楽ファイルを中古として販売した瞬間、どんなにたくさんのコピーファイルを作っておいても、絶対そのファイルを再生できないようにしている。

 このため、不法複製のような著作権侵害議論に巻き込まれれる可能性は低い。「エンタテン」を運営する「インテゴソフト」は音楽コンテンツ中古取引サービスを提供しながら、今後はミュージックビデオと映画コンテンツなどに対象を拡大させていく方針だ。
鄭載学(ジョン・ジェハク=BCNソウル特約記者)