IP電話機メーカーの大手、米アバイア(ドン・ピーターソン会長兼CEO)がソフトウェアビジネスに着手する。ハードウェアであるIP電話機の拡販に加え、アプリケーションソフトの開発を主軸にIP電話機で業務効率化が図れるシステムの提供を徹底。同社のハードウェアだけでなく、他社製品にも対応できるマルチベンダー化の推進で、ネットワーク機器市場で主導権を握る考えだ。

 ソフトウェアビジネスでは、IPテレフォニーやメッセージング、コンタクトセンターなどの分野でソフトウェアの開発を加速させる。このほど市場に投入したIPテレフォニー向けソフト「コミュニケーションマネージャー」の新バージョンは、シスコシステムズなど競合メーカー製のIP電話機への完全なSIP対応に仕上げている。これまでは、同社のハードウェアにソフトを搭載し、独自のIPテレフォニー関連システムを提供していたが、「ハードウェアビジネスが必ずしも業績を伸ばすわけではない。他社製品との互換性を高めるソフト開発が売上拡大につながる」(チャーリー・リー・ソフトウェア部門バイスプレジデント)という。これは、通信関連機器市場でメーカー各社が低価格化を武器にシェアを高めようと競争が一段と激化しているため。しかも、ルータやスイッチなどで世界トップのシスコシステムズが、シスコ製ハードウェアだけでのIPシステム構築に力を注いでおり、IPテレフォニー市場でのシェア拡大を図っている。こうした状況下では、競合メーカーとの差別化がシェア拡大のカギと判断した。同社では開発したソフトウェアを、OEMによる競合メーカーへの提供や、パッケージでルータやスイッチなどのネットワーク機器メーカーなどに販売していく。