ソフトバンクBB(孫正義社長)は、法人向けネットワーク機器ビジネスでハイエンド製品やミッドレンジ製品の拡販に向け、セキュリティをベースにシステム提案を拡充する。2006年度(07年3月期)から、ハードウェアを含めた検疫システムや回線間の暗号化システムなどの提供を徹底。来年度には、ネットワーク関連ビジネスで売り上げ2ケタ増を達成、成長軌道に乗せる方針。

 現在、法人向けネットワーク機器の販売は流通事業の売上全体の10%未満。ネットワークインフラ向けのローエンド製品をSIerに卸す傾向が強いためだ。石川裕司・流通事業本部ソリューション事業統括部マーケティング部長は、「大手企業を中心にネットワークインフラのリプレース需要が一段落し、顧客企業はインフラ上で動くソリューションを求めている。そのため、高速化や、安定性を実現するハイエンド製品やミッドレンジ製品の販売を増やし、セキュリティを切り口に大型案件を獲得する」としている。

 製品別の売上比率は、05年度の時点でローエンドが50%以上を占めているが、システム提案を徹底することで「08年度には、ローエンドの比率を35%に下げ、ミッドレンジとハイエンドは35%に増やす。また、システム提供に付随するサポートサービスを20%、ソフトウェアなどツールの比率を10%にまで高めていく」考えだ。

 システム提供の強化に向けた販売パートナーの増加については、「特定業界や業種に強いSIerを新規に開拓していく」という。ネットワークインテグレータではなく、SIerをパートナーとして選ぶのは、「顧客企業は、内部統制に合わせてIT資産管理ソフトやアクセス制御ソフトなどによるネットワーク検疫の構築を求めている」ため。業務アプリケーションなど社内システムへの精通が、ネットワークシステム提供増のカギになると見る。そのため、「将来的には、さまざまなアプリケーションサービスを含め、ネットワークシステムのASP化も視野に入れる」としている。

 一方、ローエンド製品については「機能よりも低価格の製品が売れる」とし、中国ファーウェイスリーコムなど他社製品より安い機器の販売も検討する。