セキュリティソフト開発・販売のシーア・インサイト・セキュリティ(向井徹代表取締役)は、販売代理店数を4倍に増やす。これまで代理店数を一貫して5社以下に抑えてきたが、主力商品のログ収集・管理機能を中心としたセキュリティソフト群「SEER(シーア)シリーズ」のニーズが高まっており、さらに顧客を増やすためには代理店網の拡大が必要と判断した。代理店数を現在の5社から20社に増やすことで、来年度末までに顧客数を現在の実績の約3倍にあたる500社まで引き上げる。

 現在の販売代理店は、ネットマークス、ソフトバンクBB、住商情報システムなど計5社。2000年の設立以来、緊密な連携を図るため代理店数を5社以下に抑えて販売網を構築していたが、今回20社まで大幅に拡充する。

 主力製品であるログ収集管理・分析ソフトのニーズが高まっているなか、競合他社よりも販売網が小さいと判断、チャネル戦略を転換することにした。4月から新代理店獲得に向けて本格的に動き出す。代理店数を4倍に増やすことで、顧客を来年度(07年9月期)末までに、500社に増やしたい考えだ。

 ログは、内部統制やコンプライアンス(法令遵守)の観点から重要視されており、万一、情報漏えいなどのトラブルが発生した際、原因追究のための情報として役立てることができる。

 シーアシリーズは、ログの収集管理・分析機能やクライアントPCの利用状況を情報システム管理者がモニタリングする機能などを提供するセキュリティソフト群の総称。機能ごとに商品を分けており、ラインアップは計5種類。いずれも同社が自社開発した。

 最近では、パッケージ販売だけでなく、ソフトの機能をASPで提供するサービス事業にも進出、ホスティングサービス事業者に同サービスのOEM提供にも乗り出している。

 これまで納入実績は約150社で、ソフトバンクBBや通信販売のベルーナ、新光証券などが主なユーザー。ソフトバンクBBは約450万人の顧客情報流出事件直後に、セキュリティシステム増強の一環として導入している。