ネットワンシステムズ(澤田脩社長)は、保守・サポートなどサービス事業の拡大に踏み切る。ネットワークシステムのオンサイトサポート強化やリモート監視サービスの本格提供に向けエンジニアを増員するほか、ウェブでの顧客企業向けポータルサイトのサービス開始を計画。ネットワーク構築後の保守・サポートに加え、プッシュ型サービスを強化することで、07年度にサービス事業の売上比率を現状の20%程度から40%規模に引き上げる。

 今年度は保守・サポートの強化に向け、修理時の代行製品の配備率の充実を図った。既存顧客のエリアに着目し、全国に点在する物流拠点で在庫の適正管理を徹底。顧客企業からの修理依頼に2時間以内で代行品を届ける体制を敷いた。迅速な対応が効を奏し、サービス事業の売上高は昨年4-12月の9か月間で前年同期比15%増の172億7800万円に達した。売上高比率でみると、全体の22%(前年度は15%)を占めるほど成長してきている。

 来年度に関しては、「迅速な保守・サポートを徹底するため、オンサイトサポートやリモート監視などを担当する派遣技術者を中心に200人程度は増やす」(竹下隆史・ソリューション開発本部サービス事業開発部長)考え。このほど日本ビジネスシステムズ(JBS)と技術者育成の分野で業務提携。JBSの子会社であるJBSテクノロジーとテクニカルアウトソーシング事業を共同で進めることにより、増員可能の布石を打った。リモート監視サービスに関しては、現段階で複数社に提供しているが、来年度中におよそ30社への提供を予定している。

 保守・サポート以外のサービスでは、インターネットを通じて各顧客企業に適した情報配信が可能なポータルサイトを来年度上期中に立ち上げる計画。「各顧客企業に対し、リプレース時に合わせた新製品情報を配信するほか、顧客企業が導入時のメリットやデメリットをコメントとして書き込めるサイトに仕上げる」としている。

 サービス事業の拡大に踏み切ったのは、「ネットワーク機器の低価格化により、製品販売の売り上げが厳しい」ため。ネットワーク機器の販売は、4-12月で540億9800万円(前年同期比18%減)と苦戦気味だ。そのため、「顧客企業を獲得するためには、サービス事業を営業の補完ビジネスにとどめず、プッシュ型のビジネスモデルとして構築することが重要となる」と強調する。

 サービス事業の強化により、「新規顧客の開拓面では、サービスを含めたワンストップビジネスとして差別化につなげることができる。既存顧客を囲い込むことで、ネットワークセキュリティやネットワークストレージなどルータやスイッチに付随する製品やソリューションの提供が可能になるだろう」とみている。