SAPジャパン(ロバート・エンスリン社長)は、企業顧客数を2010年度(2010年12月期)までに、現在の約1300社から6倍以上の8000社を目標に拡大する。BCNの取材に対してエンスリン社長が答えた事業予測だ。顧客数増をけん引するのは、導入期間が短い中堅・中小企業(SMB)向けERP(統合基幹業務システム)。この市場の拡大に向けて、パートナーと共同で、すべての業種や地域に対してビジネス範囲を拡大していく方針だ。

 同社のソフト関連売上高は、05年度(05年12月期)が前年比8%増となった。具体的な額は公表していないが、「06-08年度は、SMB市場で、この市場の成長性に比べ2-3倍の勢いで伸ばす」計画だ。

 SMB向けERPのうち、中小企業向けERP「SAP Business One(B-One)」は、04年6月の発売から約200社に導入。中堅企業向け「mySAP All-in-One(A-One)」を含め、同社のSMB向けERPは05年度、ライセンス数が前年比30%程度伸びたという。06年度は、B-Oneだけで、1年間にこの2倍の400社に導入を目指す。

 エンスリン社長は、昨年9月の戦略目標で「2010年には、現在のビジネスを2倍に拡大する」と達成目標を公表。先の取材では、2010年の売上高の半分が既存製品で、残りを同社独自のウェブサービス基盤「ESA(エンタープライズ・サービス・アーキテクチャ)」やアプリケーション統合基盤「NetWeaver(ネットウィーバー)」に関連するビジネスなどが占めるという。「日本の企業には、カスタムメイドのシステムが多く残っている。今後は、これらが徐々に減り、パッケージが標準仕様になり、当社にチャンスが巡ってくる」とみている。