【ソウル発】三星電子は「2010年120万世代構築」を目標にホームネットワークの営業に積極的に乗り出すと発表した。3月22日、COEXで開催された「HOME VITA(三星電子のホームネットワークサービス名)ソリューション発表会」でデジタルTV基盤AVネットワークソリューションと健康・安全・環境をテーマにモバイル連動サービスを提供するデジタルマルチメディア・ホームネットワークを公開。ホームネットワーク市場の新しいトレンドとなっている有無線融合マルチメディア・ホームネットワークを主導していく意向を示した。

 「デジタルTV基盤AVネットワークソリューション」は、AV製品をIEEE1394基盤専用線でつなぎ、リモコン1つでハイビジョン・コンテンツを楽しめるようにしたもの。大型デジタルTVでインターネットはもちろん、ショッピング、ニュース、ゲーム、教育などハイビジョンクラスのデジタルコンテンツを堪能できる「デジタルTVポータル」を提供することになる。PCで利用していたコンテンツをTVにもってくることで幅広い年齢層をカバーし、ホームネットワークはもちろんAV家電市場の活性化も狙っている。

 また、デジタル器機にWibro(モバイル無線LAN)モジュールを装着し、モバイル環境でホームネットワークを制御しながらコンテンツも利用できる「ホームテレコミュニケーションソリューション」と家電や家庭内のあちこちに健康診断機能がついた「健康ソリューション」、エレベーター呼び出し機能、酸素発生および空気清浄システムなどを連携した「環境ソリューション」も公開した。これらソリューションはプレミアムとデラックス、ゴールド、スリムなど顧客の住居環境に合わせ多様な組み合わせで導入できるのが特徴だ。

 防犯防災や遠隔モニタリングサービスを強化した「一戸建て型HOME VITA」も公開され、マンション中心から脱して多様な住宅環境に対応できるホームネットワークを展開していくという戦略も発表された。ホームネットワークが施された新築分譲マンションの入居前に主な機能を直接体験できる「移動体験館」と入居後使い方を教えてもらえる「オープンハウス」を運営するなど、顧客マーケティングも強化していく。

 三星電子は2月、TVポータルで競合会社となるLG電子、SKテレコム、CJインターネット、DAUMコミュケーションズと共同で「TVポータルフォーラム」を結成し、事業活性化を急いでいる。特に日本でFTTH加入者が増え、TVポータルはもちろん韓国より先にCATVからVODをサービスするなど積極的にサービスが始まっていることから、韓国がグローバル市場でリーダーになるため競合会社とも手をつながなくてはならないという姿勢だ。

 また、HDAVホームネットワーク連合である「HANA(High Definition Audio Video Network Alliance)コンソーシアム」を拡大させ、インテル、ソニー、IBM など190か国の企業が参加している「デジタルリビングネットワーク連合(Digital Living Network Alliance)」での発言権を強化し、ホームネットワークの標準化にも積極的に参加したいという計画も持っている。三星電子はホームネットワークソリューションを来年アメリカ、中国、ヨーロッパ、中近東など海外市場に輸出し、来年30万世帯、2010年まで120万世帯にホームネットワークを普及させる計画だ。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)