札幌市のITベンチャー企業、アカダマ(三原孝義社長)は、HTTP拡張プロトコルの「WebDAV」サーバーソフトウェア「akaDAV(アカダブ)」をデジタル家電や組み込み機器向けに提供を拡大する。フリーのウェブサーバー「Apache(アパッチ)」などに比べ、基本的な機能だけを装備した小型ウェブサーバーで、「『akaDAV』を『Web DAV』の標準として、国内市場に広めたい」(三原社長)という。

 すでに、世界に展開するペットフードメーカーのロイヤルカナン日本法人で、在庫管理システムに採用されている。アイ・オー・データ機器が昨年5月に出荷開始したストリーミングサーバー「LANTANK(ランタンク)」にも、組み込みウェブサーバーとして無償搭載された。

 「akaDAV」は、インターネットを利用して、自分のデータをどこからでもアクセスできるネットストレージ機能をもつ。高スペックなシステム機器を必要とせず、デジタル家電や携帯電話などのシステム上で「軽快に動作する組み込み機器」という。開発言語には、OSに依存せずアプリケーション開発ができるスクリプト言語を使った「Python(パイソン)」を採用し、オープンソースソフトウェア(OSS)としてソースコードを公開している。

 同社は2003年4月の設立以降、各種組み込み機器展に出展し、コンシューマ機器を中心に積極的に搭載を持ちかけている。当面は、組み込み分野を中心に市場を開拓するほか、ファイルサーバーとして遠隔地にあるサーバーにアクセスができる機能を生かし、「コピー機やMFP(デジタル複合機)への採用を働きかけたい」と、新分野への導入を促進する。

 同社は、「akaDAV」を無償提供し組み込み機器を増やすことで、サポート料金を獲得し、収益を上げていく。