メルコグループの中核会社であるバッファローは4月26日付で、機構改革を実施した。主な内容は、(1)市場開発本部を設置しその統括下にデジタルホーム事業部、NAS事業部、市場開発営業部を置く(2)PCコンポーネント事業部、ストレージ事業部を整理統合しPCコンポーネント事業部とする(3)技術・生産本部を設置するの3点。

 市場開発本部は牧誠会長(メルコホールディングス社長)、PCコンポーネント事業部は斉木邦明社長が担当する。牧会長は今回の機構改革の狙いを「収益力と成長力を併せ持った企業に脱皮するため」と語った。

 パソコン市場が成熟するなかで、周辺機器産業も成熟化の段階を迎えている。「成熟市場でも高い収益力を維持することは可能で、当社にはそのノウハウもあるが、同時に企業には成長力も必要で、10年先、20年先を見据えた事業を育てていかねばならない」として、長期的な成長を可能とする新規市場の開拓を、牧会長が直接担当する。

 「先行投資は試行錯誤の連続であり、時には無駄も発生する。ひとつの組織体でやっていると、その無駄を容認できないムードが生まれることもあるので、2つのチームに切り分けることにした」と今回の機構改革の背景を説明した。

 次世代製品を担当する市場開発本部は、「無駄があってもいいから、とにかく先を見て走る。最大の問題は人材育成だが、情報感度の高い人間を集め、私のノウハウを注ぎ込みながら育てていく」との考えを示した。

 当面、注力するのは、デジタルホーム関連という。「アメリカでは、映画がDVD発売と同時にインターネットからダウンロードして購入できるようになった。インターネットという通信系と、デジタルTVなどの放送系は着実に融合しつつあり、すべてのソースを複数のTV、PCで共有して見ることができる時代に入ってきた。ここには無限の可能性があり、われわれが活躍できる場も多いはずだ」として、セットトップボックスなど新しい商品も視野に入れながら、新事業の創造に取り組んでいく。