富士通システムソリューションズ(Fsol、泰聖五社長)は、自社開発の中小企業向けERP「WebSERVE smart(ウェブサーブ スマート)ソリューション」を全国に販売する体制を富士通とともに進める。Fsolの顧客は首都圏の中堅企業が中心だが、全国の中小企業に販売する体制を富士通と整備する。製品開発でも連携を図る。全国に販路を広げることで、今年度(2007年3月期)は、前期実績の約4倍にあたる55億円の売り上げを目指す。

 Fsolは、中堅企業向けERP「Web SERVE」をもとに、中小企業向けに開発した「WebSERVE smartソリューション」を独自に販売している。昨年度の売上高は約15億円。受注ベースで約200件の案件があったという。同社が強みとしている首都圏の中堅企業市場に次ぐ攻略対象として、全国の中小企業市場を意識しており、スマートを中核商品に位置づけている。

 一方、富士通は同様に中小企業向けERP市場への販売強化を積極化させている。今回スマートの技術的優位性と実績に目をつけ、両社共同で全国展開に向けた体制を構築することにした。社長は、「富士通グループで売る体制をつくる」と富士通との連携をこれまで以上に強める姿勢を示している。

 富士通は、4月1日付で「中堅ソリューション事業本部」を設置。中堅企業向けのマーケティング業務などを中心とした専門部隊を70人体制で組織化した。富士通は、Fsolのウェブサーブスマートを富士通のERP「GLOVIA(グロービア)-C」のひとつのメニューに組み込み「GLOVIA smart」として販売する。Fsolは、これまで通り自社ブランドで独自に販売しながら、「グロービア スマート」の全国展開を支援する。

 各地域の富士通グループのソフト開発子会社にも、スマートへの対応を呼びかけていく。スマートはSOA(サービス指向アーキテクチャ)を採用しており、ほかの業務アプリケーションと連携しやすい。子会社のソフトとスマートを連携させることで、子会社の顧客に対してスマートを販売しやすくする。スマートと業務アプリケーションが持つソフトを連携させるための開発ツールも用意した。

 また、連携するソフトはスマート認定製品として富士通やFsolがプロモーションするため、これをメリットに参加を呼びかける。

 一連の強化施策により、Fsolはスマート関連の売上高を今年度55億円、08年度には100億円の突破を計画している。