ネットワーク系ディストリビュータ、ノックス(加藤理社長)のシステム監視事業が好調だ。システムの脆弱性対策やデータ管理への関心が高まっているなか、MSP(マネジメント・サービス・プロバイダ)サービスでシステム監視を求める企業が増えているため。システム監視事業の売上高として、年率30%の成長を維持する方針。

 システム監視事業では、システム監視が可能なアプライアンス製品「シュアバック」の販売をベースにビジネス拡大を図っている。

 シュアバックは、運用管理の作業軽減やインターネットによるリモート監視、バーチャル監視システムの設定などが特徴。こうした機能により、「マネジメントサービスの付加価値を追求するMSPからの購入が多い」(岡田泰樹・ストレージ事業部ソリューションサービス部ソリューションサービス課長補佐)としており、通信事業者やデータセンターなどが導入。6月末の時点で10社程度の顧客企業を獲得した。

 アプライアンス製品の販売では、導入企業が監視サービスのユーザーを増やせば、ノックスがライセンスマージンを受け取るビジネスモデルも構築。「MSPが販売代理店となり、シュアバックの各機能を拡販していることになる」という。MSP経由でシュアバックの監視サービスを受けているユーザー企業は、6月末の時点で500社弱に達した。「当社にとっては、一般企業に対して直販するよりもMSPに製品を導入し、販売パートナーとしてアライアンスを組んだほうが効率的。現状は、顧客企業であるMSP10社程度を販売パートナーとして確保しているが、今後2年間で15社まで増やす」としている。昨年度は、同事業の売上高が前年度比30%増以上の5億円弱だった。「今後も30%増は維持できる」という。

 最近では、シュアバックのストレージ機能を活用し、自社でデータバックアップ処理のジョブ監視サービスの提供を開始した。「バックアップソフトを拡販するための付加価値サービスとして提供」しており、監視サービス事業を核に主力事業の製品販売にもつなげていく。