アフィリエイト(成果報酬型広告)マーケティングサービスを提供するバリューコマース(ブライアン ネルソン代表取締役社長兼最高経営責任者)の売上高が伸びている。昨年度(2005年12月期)の連結売上高は、前年同期比42.7%増の40億4966万円、今年度中間連結決算は、同40.6%増の26億1500万円となった。この中間期は、アフィリエイトの認知度上昇や利用者の増加、運用の効率化、親会社であるヤフーのショッピング事業への提供サービスの拡大などが寄与した。

 アフィリエイトの仕組みは、ECサイトなどが広告主で、法人・個人のホームページやブログが媒体という関係。これらの媒体を通じてECサイトの売り上げにつながると、媒体となっているホームページやブログ運営者に成果報酬が支払われるというもの。同社は現在、ECサイトなど1600社の広告主、契約しているサイト(アフィリエイトパートナー)17万5000サイトでアフィリエイトの仕組みを構築しており、「国内アフィリエイト市場で売り上げシェアナンバーワン」(ネルソン社長)だとしている。

 ネルソン社長は、「当社のミッションは高品質にある」と言い切る。「日本のアフィリエイト市場は、この5年で成長が著しく、業界の伸び率は40-50%」とみる。「1円単位で広告の費用対効果が出せるため広告主に訴求しやすいほか、日本の伝統的な『富山の置き薬』のように、使った分だけ料金を支払うという仕組みと似ていることから、日本に向いている。市場はさらに拡大する」と見通す。

 同社の取締役ティム・ウィリアムズ氏が会長を務め、今年5月に設立した日本アフィリエイト・サービス協会の会員企業は現在7社だが、将来的には「100社程度がアフィリエイトマーケティング市場に参入するだろう」とみている。

 しかし、参入企業が増えても、「顧客ニーズに十分に対応するための直販を中心とした体制と高品質なサービスが強み」と今後の展開に自信を示す。ライバルは、同業他社ではなく「グーグル」と言い、「ヤフーとの資本提携の理由の1つにグーグルへの対抗が挙げられる」と語るほど、グーグルを強く意識する。

 8月2日からは、「Yahoo! オークション」でのアフィリエイトサービスの提供を開始しており、ヤフーとの業務提携によるビジネスの拡大を目指す。今後も、引き続き新サービスを拡大していくとともに、開発コストの削減と高品質化を促進。事業強化のためのアライアンスやM&Aも積極的に行っていく。