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BSLシステム研究所 特定業界ISVと連携強化 まずは介護と給与ソフトを融合

2006/09/04 18:02

週刊BCN 2006年09月04日vol.1152掲載

 中小企業向け業務ソフトウェア開発・販売のBSLシステム研究所(小野秀幸社長)は、特定業界の中小事業所にソフトを提供するISVなどと製品開発や拡販で連携を強化する。

 すでに、介護事業所向けソフトを開発・販売するユニコンと共同で、同事業所用の給与ソフトを発売。BSLシステム研究所の市販ソフトが出回る診療所や美容院などの業界に精通したISVを開拓するなど、家電量販店やウェブでの販売以外に販路を求める。

 介護事業所は小規模の事業所が多く、高額のIT投資に二の足を踏んでいる。ユニコンは、介護事業所向けにレセプト(診療報酬明細書)などを計算するソフトを出している。販売先では、パートが大半を占める介護従事者の給与計算を自動化するソフトへの要望が多く、BSLシステム研究所に開発を依頼し、「給与らくだ3介護版」(5万2500円)を営業の際に売り込んでいる。

 小野社長は「新たな事業展開は、以前から検討していた。会社設立18年で知名度も高まり、相手からの提案もある。低価格ソフトを求める業界は多い」と、案件に応じて、給与計算だけでなく、在庫管理や顧客管理など、既存の自社製品と組み合わせた協業先を探す。業界特化型のソフトならば単価アップも図れると、業績向上も期待している。
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