ティッピングポイント(相馬正幸・日本支社長)はIPS(侵入防御システム)製品のラインアップを増やし、一般企業への普及をはかる。まずは、大手を対象にユーザー企業を1年間で現状の1.5倍にあたる90社に増やす。近い将来、SMB(中堅・中小企業)まで顧客のすそ野を広げることで国内市場でトップシェアを目指す。

 IPS製品として現状のラインアップは6機種。2007年中に3機種を追加する予定だ。市場投入する3製品は、処理能力が10Gbpsと20Gbps、30Gbpsに対応。現行の最上位機種は5Gbps対応であるため、「処理能力を一段と向上させる製品を増やしていく」(相馬・日本支社長)としている。

 これにより、大企業を対象にIPS製品の導入を促していく。相馬・日本支社長は、「これまでも、5Gbps対応の製品で大手ISPや製造業を中心にユーザー企業を獲得してきた。製品ラインアップを増やすことで、他の業種にも販売先の拡大を図っていく」という。現段階で約60社の顧客企業を1年間で90社に増やしていく方針だ。

 日本市場では、不正侵入対策としてIDS(侵入検知システム)が主流になっている。しかし、「ワールドワイドでみると、06年にIPS市場がIDS市場を上回る見込みで急激に成長している。07年以降は、日本でも海外と同様の傾向が期待でき、今後1-2年でIPSの導入が上回るはず」と言い切る。そのため、製品ラインアップの充実で一段と需要を喚起させることに踏み切った。しかも、「07年は大手企業を中心に新規需要を掘り起こしていくが、08年からはSMBでも導入が進むだろう」とみている。

 同社の今年度(07年5月期)の売上高は、前年度の2倍になる見込み。「この成長率を当面は維持する」方針だ。国内市場では、インターネットセキュリティシステムズ(ISS)やマカフィーなどもIPS事業の拡大に力を注いでいるが、「当社は、IPS製品だけに特化しているため、IPSに関する市場のニーズに迅速に対応できることを武器にシェアを伸ばしていく」としている。近い将来には、国内IPS市場でトップシェアを獲得し、「日本で確固たる地位を築きたい」との考えを示す。