マイクロソフト(ダレン・ヒューストン社長)は昨年12月、専用の移動型イベントバス2台で全国を巡回して中小企業のIT化を支援する「全国IT実践キャラバン2007」をスタートさせた。地場販社が主体となり利用する「マイクロソフト号」は、1-3月に関東、九州、関西の順で回るほか、全国200か所で約3万人を集客する計画。ITコーディネータ協会など12の団体・企業を発起人とした任意団体「IT経営キャラバン隊」には、「チャレンジ号」と名付けたトラックを提供し、全国200か所、約4万人を対象にITを活用した経営の実践モデルなどを紹介する。

 「マイクロソフト号」は12月15日、茨城県つくば市のつくば国際会議場で出発式を開催。茨城リコーなどが主催し、新OS「Vista」や新「Office」などを説明し、IT経営に必要な情報活用術などをセミナー形式で説明した。当日は、中小企業の経営者など約260人が参加した。

 茨城リコーの井上良社長は「県内の中小企業に、なかなかITが浸透しない。しかし、モノ(マイクロソフトの新製品)は揃った。あとは、販社がどう広めるかだ」と展望を語る。

 この日の会場には、「マイクロソフト号」に新製品を搭載したパソコンが置かれたほか、セミナーを開催するドーム型テントが設置された。また、同キャラバンに協賛するNECや富士通など16社の機器も展示された。すべての巡回は、この形式でイベントを開催する。マイクロソフトの森上寿生・業務執行役員統括本部長は「日本の中小企業のIT活用率は欧米の半分で、ベネズエラ並みだ。『東・名・阪』よりも、IT化が遅れている中小企業の多い地方を主体的に回る」と、現段階で開催計画200回中、1月の関東地区、2月の九州地区、3月の関西地区の約50回分の実施場所とイベント主催者となる地場販社が決定しているという。

 一方、ITコーディネータ協会や日本商工会議所などで構成する任意団体が利用する「チャレンジ号」は、「マイクロソフト号」より早く、12月13日に福岡県行橋市の開催を皮切りに、全国巡回をスタートした。全国各地でIT活用方法や情報教育、人材育成支援、デジタルデバイドの解消をテーマにセミナーなどを実施する予定だ。