【ソウル発】Windows Vistaの発売が影響を及ぼし、三星電子、LG電子など主なメーカーの大型LCDモニターの価格が下落している。マイクロソフトが「Vistaは22インチ以上のLCDモニターに最適化されている」と発表したことから、メーカーはワイドモニター市場が成長するだろうと見込み、大型モニター製造にシフトする企業も増えている。2006年のモニター市場は20インチ以上のシェアは11%ほどだったが07年は25%に拡大すると予想され、すでに50種類ほどのモニター製品のうち29種類の製品が20インチ以上となっている。

 一連のVista発売に伴うモニター大型化競争の影響からか、既存の20インチ以上モデルの価格が前年比で半額近くまで下落している。22インチ、24インチの大型モニターも同じように大幅の値下げが行われた。20インチは20万ウォン(約2万4000円)台、22インチは40万ウォン(約5万円)台にまで落ちた。一部中小メーカーはVista認定を急ぐ一方、20インチモニターを19インチモニターよりも安く販売しているほどだ。

 三星電子は20・22・24インチ大型LCDモニターの新モデルを12月と1月、立て続けに発売し、性能はもちろんデザインも優秀なプレミアム製品であることを強調し、Vista環境では三星電子製モニターが最も適しているとアピールしている。

 LG電子も19・20・22・24インチLCDモニターの新モデルを一挙に発売し、3000:1明暗比、応答速度2msと高性能をアピールしている。タッチスクリーンや回転できるモニターも注目されている。

 オンラインゲームやVOD鑑賞に利用することが多いPCモニターの買い替えは早速始まっていて、ユーザーは19インチから22インチへのシフトを急いでいる。ソウルの秋葉原といわれる竜山(ヨンサン)では一度に50-60台にも及ぶ22インチLCDモニター大量注文が毎日全国から届き、家電販売店のほとんどが月1000台以上販売するほど活気に溢れている。

 モニターに限らずLCDTVの大画面競争もすごいことになってきた。82インチフルHD LCDTVも登場する。LCDTVパネルの生産量が20%ほど増えていることから今年はさらに価格競争が激しくなる見込みだ。40インチTVは前年比40%、32インチは30%ほど安くなっている。50インチの値段も下がり始めている。一方で、市場で人気の高い40インチが42インチより値段が高くなる現象も起きている。
趙章恩(チョウ・チャンウン=ITジャーナリスト)