フィッシング(インターネット上の詐欺)対策ソフト開発・販売のセキュアブレイン(成田明彦社長)は、コンピュータウイルスやスパイウェアなどの不正プログラム(マルウェア)発生後、わずか5-10分で動作解析を全自動で行えるシステムを開発し、販売を開始した。同社によれば、大半のセキュリティソフトメーカーでは人を介して対応しているため、動作解析には数時間から数日かかるという。システムのぜい弱性が発見されて不正プログラムが発生するまでの時間が早まっている状況のなか、大手セキュリティソフトよりも迅速に対応できるシステムとして拡販する。

 新開発したシステム「SecureBrain Zero-Hour Response System」では、擬似的なネットワークをつくり、その環境下で不正プログラムの動きや振る舞いを監視。プログラム内容を解析し種類や攻撃手法を分析する。駆除ツールや感染したPCを復旧することも可能。不正プログラム発生から全自動、5-10分程度で解析できる点が最大の特徴だ。

 価格は1500万円から。ターゲットの中心は一般企業ではなく、官公庁や研究機関、ガスや電気などの社会インフラ事業者を想定。高度なセキュリティレベルが要求される企業・団体を中心に営業を展開する。

 セキュアブレインは、元シマンテック社長の成田氏が2004年10月に設立したベンチャー企業。フィッシング対策ソフトに焦点を当て、法人と個人それぞれにフィッシング対策ツールを販売する。フィッシング対策以外の製品を同社が開発・販売するのは、今回が初めてとなる。