RIA(リッチインターネットアプリケーション)基盤開発の米ネクサウェブは、企業の基幹業務システムのフロントエンド分野に経営資源をより集中させる。

 同社はこれまで、RIAの“ツールベンダー”という傾向が強かったが、今後は基幹業務とRIAの連携を容易に行える“総合プラットフォームベンダー”への脱皮を図ることで、事業拡大を目指す。

 ウェブアプリケーションの発展型であるRIA領域には、IBMやアドビシステムズなど有力ベンダーが相次いで事業強化を表明しており、競争が激化している。ネクサウェブでは基幹業務との連携が容易に行えるRIAプラットフォーム機能を拡張していくことで他社との差別化を図る考えだ。

 SOA(サービス指向アーキテクチャ)などにより、さまざまなサービスを結合させた新しいタイプの基幹業務システムが増加している。しかし、これをクライアント側で、どう分かりやすく、リアルタイムに表現するかが課題になっていることから、「今後、この分野でのRIAの需要拡大が見込める」(デイビット・マクファーレンCOO)との見方を示す。

 同社では“エンタープライズウェブ2.0プラットフォーム”のコンセプトを打ち出し、SOAなどに対応した基幹業務システムに深く踏み込んだRIAプラットフォームの開発に力を入れる。

 必要であればAjaxやFlashなど既存のRIA技術も柔軟に取り込んでいくことで、「総合プラットフォームベンダーへの脱皮」を進める。

 国内でネクサウェブの製品をベースとしたシステム構築の経験がある日本総研ソリューションズは、「基幹業務での使用に適している点を評価」(小寺俊一・金融事業本部営業企画グループ・グループマネージャー)するなど、売り手の要望とも合致している。

 エンタープライズ分野でのシェアを伸ばすことに成功すれば、「今後2-3年でグローバルでの売上高を3-5倍に増やすことも可能」と、市場拡大の伸びを追い風に売り上げ増を狙う。