ft(フォルト・トレラント)無停止型サーバーメーカーの日本ストラタステクノロジー(長井正利社長)は、新製品「ftServer6200システム」の販売を開始した。前機種から2年ぶりの市場投入だけに、他社製品にはない差異化機能をアピール。今回、発売したのはハイエンドモデルで、今年度(2007年12月期)第3四半期までにミッドレンジとローエンドも発売する予定。年平均20%増を維持する現状の売上成長率を、来年度には2倍の40%増まで引き上げる。

 「6200システム」では、業界初となるクアッドコア搭載など最新技術を積極的に取り入れた。前機種と比べ、CPU処理性能が約3倍に引き上げられている。筐体のデザインや操作性などは前機種とほとんど変わらないため、既存ユーザーにとってはスムーズに買い替えができることになる。

 松崎展晃・営業本部マーケティング部長は、「ユーザー企業はデータベースサーバーとして活用できるようになる。当社にとっては、基幹システムのビジネスに入り込める」という。「販売パートナーにとっても、新領域でのビジネス拡大につながるだろう」とみており、同社の技術担当者を約20%増員。販売代理店に対して「技術支援を強化する」としている。さらに、2005年11月に発表したNECとの提携強化による共同開発の1号機であることも特徴で、「1年半以上をかけて無停止型サーバーの現段階での最高峰を作り上げた」とアピールする。

 具体的に参入を図ろうとしている領域はUNIX市場だ。「最近では、UNIXユーザーがLinuxに置き換える傾向が高まりつつある。第3四半期中には、レッドハットOSのサポートなどを予定する」としている。

 また、将来的にはftサーバーベースの仮想化ビジネスを手がけることを視野に入れている。現段階でも、VMWareやXenなど仮想化OSと互換性が高いという。「業界では、ftサーバーが無停止型という点で仮想化に適しているとの声がある。今年後半から来年初めにかけて、仮想化ビジネスへの着手を検討する」としている。こうした策を講じることで、「売り上げが現状の20─40%増に拡大する」と試算する。