NEC(矢野薫社長)の東京・品川にある「NECブロードバンドソリューションセンター」内に設けたNGN(次世代通信網)関連のショールームが人気を集めている。音声・映像のIP化で業務効率化を図ろうとするユーザー企業が引きも切らず来訪。「予約待ちの状況になっている」(広報関係者)とのことだ。

 同ショールームは5月31日にオープン。NECやNECビッグローブがNTTの実証実験「NGNフィールドトライアル」で手がけたシステムやサービスを展示している。コンシューマ向けの「高品位トリプルプレイ」や「パソコン向け高画質映像配信実験」、法人向けとして「企業内データセンタ活用NGN対応サービス」や「ユビキタスデスクサービス」などのデモコーナーを設置。来場者は、法人向けサービスのデモや説明を聞くために訪れており、「商談につながるケースが多いなど、導入に関心が高い」としている。

 「企業内データセンタ活用NGN対応サービス」は、データセンター内に設置した小売店の受発注や顧客管理などのシステムをNGNで利用するためのサービス。デモでは、ワインショップを例にあげて、NGN対応による顧客サービスの向上をアピール。来店者がワインをリーダーに置くとワインに関する情報が店内ディスプレイに表示されるほか、ソムリエとテレビ電話で相談できる。「ユビキタスデスクサービス」は、NGN環境でのオフィスワークを想定したもので、QoS(一定の通信速度を保証する技術)で高品質の映像でテレビ会議が可能になる。

 NECは、NGNで自社のデータセンターなどを活用したASPなど課金によるアプリケーションサービスの拡大を狙っている。NGN関連事業では、2007年度(08年3月期)に前年度の2倍以上となる2000億円を見込む。