日本IBM(大歳卓麻社長)は、自律機能を利用してデータセンターのエネルギー消費を追跡し、電力使用量の監視と効率性の向上、コスト削減のための調整を支援する管理ソフトウェアの最新版「IBM Systems Director Active Energy Manager(AEM)」を発表した。これにより、データセンター内のサーバーやストレージが実際に使用した電力量そのものを把握でき、データセンターにおける設備投資やエネルギー予算の見積もりと計画を、長期的視野で最適化できるようになる。

 AEMは、従来IBMのx86サーバー「IBM System x」を中心に提供してきた電力管理ソフトウェア「PowerExecutive」の機能を拡張し、他のプラットフォームへ対応を拡大した製品。さまざまなプラットフォームを横断的に仮想化技術で運用・管理するソフトウェア「IBM Systems Director」ファミリーの追加機能として提供する。Systems Directorで提供する仮想的なシステムの一元管理に加え、IBMシステム製品における電力使用量の一括管理が行え、データセンターの電力消費量やその管理にかかるコストが削減できる。

 これまでPowerExecutiveが提供する実消費電力とシステム内の温度測定、それらを蓄積した上での傾向、平均やピーク値の提供に加え、システムの電力使用量と個々のシステムが吸入・排出する空気の温度を監視・レポートする「Power Trending機能」「Thermal Trending機能」を提供。収集する情報を統合することで、電力使用に関するデータをソフトウェアで集中的に把握し、データセンター内の限定的・局地的な温度調節に対応でき、エネルギー・コストの削減が可能。

 また、需要変化に応じて使用電力の管理を行う「Power Savingモード」と、システムごとの最大使用電力を設定する「Power Capping機能」を併用すれば、エネルギー使用効率の向上によるシステムの電力消費量を最大30%節減できる。

 価格と出荷開始日は、IBMのPOWERプロセッサーを搭載するUNIXサーバー「IBM System p」とミッドレンジサーバー「IBM System i」をサポートする「IBM Systems Director Active Energy Manager (AEM) for POWER V3.1」が1万9320円で12月14日。x86サーバー「IBM System x」とブレードサーバー「IBM BladeCenter」をサポートする「同 for System x & BladeCenter V3.1」が2万8665円で12月21日。価格はいずれもサーバー1台あたりの新規ライセンスおよびサブスクリプション1年分。

 出荷日以降に同ソフトの製品情報サイト(英語)からダウンロードでき、無料で50日間使用することが可能。今後、IBMのメインフレーム「IBM System z」をサポートするAEMを発表する予定。