【オーランド発=佐相彰彦】米IBMは1月20-24日(現地時間)の5日間、米フロリダ州オーランドで自社イベント「Lotusphere 2008」を開催した。

 グループウェア「Notes/Domino」や表計算ソフトウェアなどを無料提供するビジネス用統合プラットフォーム「Lotus Symphony」の新バージョンを披露したほか、Web2.0やSNS、マッシュアップ、ユニファイドコミュニケーションなどを切り口とした製品の市場投入を公表した。

 さらに、中堅・中小企業(SMB)向けのSaaS提供に乗り出すことや、独SAPとの提携で可能になった新製品・サービス関連のビジネスを一段と拡大することもアピールした。 21日の基調講演では、ロータスソフトウェアのマイク・ローディン・ゼネラルマネージャーが登壇し、これらサービスを「オープンだからこそ実現できるコラボレーションだ」と表現。IBM全体がここで大きく舵を切り、新製品や新分野にチャレンジするため、新たなITベンダーとのアライアンス強化に取り組んでいることを示唆した。

 「オンデマンド」という新しいビジネス概念を導き出したIBMが、この先、どのような世界を生み出すのか注目が集まる。コンピュータを取り巻く環境は、Webサービスの台頭で異なる業界が融合し、これまで異なった領域でビジネスを手がけてきたGoogleやYahooなどの新興ベンダーが、ビジネス市場でも競合する時代に突入しつつある。この中で主導権を握る可能性が高い1社としてIBMが再浮上しそうだ。

【次号、2月4日号以降に詳報】