データセンター(iDC)運営会社のソフトバンクIDC(真藤豊社長)は、利用顧客の大半を占めるネットビジネス会社に加え、一般企業や企業にシステム提供するSIerなどへの貸し出しを拡大する。昨秋には、発熱量の大きいブレードサーバーなど高集積型サーバー機器を大量配置できる新開発ラック「ColdMall(コールドモール)」を新設。収容数を増やせる体制を整えたほか、これまでのノウハウを生かし、運用・管理・保守を含めたiDCソリューションを提案することで利用顧客の獲得を図っていく。

 同社のiDCは全国9か所にあり、その中核機能を担っているのが東京・新宿の「新宿データセンター」。今秋には、約70億円を投じ、10か所目となるiDC「アジアン・フロンティア」を福岡県北九州市に新設する。昨秋に改修が完了した「ColdMall」によって、空調効率を最適化することで、消費電力量や発熱量が大きい高集積型サーバー機器、例えばブレードサーバーなどを従来以上に配置増が可能で、安定的な運用ができる体制ができた。

 現在、同iDCを利用するのは、オンラインゲーム会社やネット証券、EC(電子商取引)サイトなど、ネットビジネス会社が主力で約1600社。「ColdMall」の完成を受け、同社は場所や電力などの関連で増床をできない一般企業のブレードサーバーをハウジング/ホスティング方式で移設するサービスの利用を促す。また、企業へシステム提供するSIerに場所貸しを進める。すでに、日本ユニシスの子会社でNIerのユニアデックスと提携し、企業システムの設計や運用・管理・保守など、個別運用相談に応じた提案をしている。

 iDC移設サービスは、企業の自社オフィス内や他社iDCに収容されているサーバー機器類を安全で速やかに同社iDCへ移設する。企業は、作業項目の洗い出しや機器運搬手配など煩雑な作業を必要とせず、簡単で安価に移設できるメリットがある。

 さらに、サービス領域を拡大するため、同iDCの利用顧客に対し、新規ビジネスを提案する。今年2月には、ピーシーフェーズと携帯電話ビジネスのソリューション販売で提携。携帯電話ビジネスへの参入を計画するベンダーなどへ利用を促す。こうした案件を増やし、利用顧客のさらなる獲得を図る。