ぷらっとホーム会長の本多弘男氏が、6月6日、他界された。享年64歳。

 1961年に本多通商を創業。71年からは、ラジオデパート地下1階に店舗を構えた。85年には、本多通商を清算後、栄電子に入社。同社直営の店舗「ぷらっとホーム」の店長に就任。93年には、ぷらっとホーム株式会社を設立し、代表取締役社長に就任した。00年には東証マザーズに上場。01年には同社代表取締役会長に就任した。

 気さくな人柄と、そのダミ声が印象的な本多氏は、古くから秋葉原を訪れていたPCマニアユーザーたちに、「本多のおやじ」と呼ばれ、まさに、秋葉原のオヤジさん的存在となっていた。本多氏を慕い、常連客だった人のなかには、西和彦氏や孫正義氏といったIT業界をけん引してきたリーダーたちも含まれている。

 本紙記者も、何度も本多氏の元に取材に訪れている。取材テーマでコメントしてもらうだけでなく、多くの情報を様々な形でいただいた。時として叱咤された記者もいる。親身になってのアドバイスは、身に沁みたものだった。

 新たな技術、製品、サービスに対する本多氏の先見性には瞠目すべきものがあった。

 本多氏をめぐる逸話は、アキバを訪れていたPCマニアの間では数多く語り継がれている。

 あのダミ声で、「元気でやっているかぁ」という声がもう聞けなくなったことを寂しく想う業界関係者も少なくないはず。

 なお、通夜および告別式は、すでに親族だけで執り行われており、7月28日(月)午前11時30分から、東京・千代田区丸の内のパレスホテルにて「お別れの会」が執り行われる。