PFU(輪島藤夫社長)は、業務用スキャナの新ブランド「iScanner」を立ち上げ、その第一弾として「iScanner fi─6010N」を発売した。ネットワークに接続可能で、スキャンデータの共有や端末管理が容易な点を特徴にした。ネットワーク接続型スキャナは「年平均20%増で成長する」(PFUのイメージビジネス営業統括本部)とみられる有望分野。新ブランドを立ち上げることで、同分野で先行するキヤノンなどの競合を追撃する。

 PFUは、「fiシリーズ」のブランドで業務用スキャナを世界で販売。日本と世界市場ともにシェアトップで、日本市場では約45%のシェアをもつ。だが、ネットワークスキャナ分野では競合の米ヒューレット・パッカード(HP)や米コダック、キヤノンが先行する。PFUは最後発で参入、第一弾として「fi─6000NS」を1年ほど前に販売していた。年間の販売目標である5000台の出荷を達成したが、今後はさらに成長が期待できることから新ブランドを立ち上げて、競合に対抗することにした。新製品では、1年間で前モデルの3倍にあたる1万5000台の販売を目指す。紙文書の電子化需要が強い金融業や医療機関、運輸業などを中心に売り込む。

 「iScanner fi─6010N」は、ネットワークに接続できるタイプで、スキャンデータをサーバーで集中管理できる。前モデルにない特徴として、複数台のスキャナをサーバーで一括管理する機能を追加した。管理者は専用ソフトでスキャナの基本設定を行えば、各スキャナごとに設定する必要がないほか、稼働状況を監視して、消耗品の交換時期なども把握できる。また、スキャナからサーバーにデータを転送する際は、暗号化しセキュリティ対策も施した。本体にはタッチパネルと他社製品にはないキーボードも備え、操作性を向上させている。価格は、前モデルと同じく31万5000円。