ディストリビュータの丸紅インフォテック(天野貞夫社長)では、UMPC(ウルトラモバイルPC)の販売が好調だ。コンシューマ向けパソコン市場が成熟期に入っているなか、買い増し需要として注目を集めるUMPCの拡販で、同社のコンシューマ事業は、今年9月に前年同月比20%増を達成。業績拡大に寄与している。

 UMPCは、通常のパソコンと比べて機能のシンプル化を図っていることが特徴。必要最低限の機能は備えているということで人気を博している。しかも、価格が5万円台のモデルを揃えているなど、購入しやすいという点でも販売が伸びている状況だ。

 UMPCの開発メーカーは、アスースやエイサーなど台湾企業が多い。丸紅インフォテックでは、UMPCの可能性を踏まえて台湾企業と交渉を進め、販売代理店となった。台湾にパソコン卸の担当者を配置していることも、代理店契約に結びついたという。最近ではNECなど国産メーカーもUMPCの発売に踏み切っており、UMPCが個人向けパソコン市場を押し上げる可能性は高い。

 一方、法人向けパソコン販売に関しては厳しい状況という。UMPCが機能を抑えていることから、現段階では法人ニーズに合わないようだ。しかし、営業担当者が外出先でパソコンを使う際に使うアプリケーションは限られているケースが多い。そのため、UMPCが法人向けパソコン市場を成長させる余地はありそう。丸紅インフォテックでは、こうした状況を踏まえてパソコン事業を手がけていく方針だ。