ソフト開発のベイテックシステムズ(原口豊社長)は、クラウド関連サービスを拡充させる。電子メールやオフィスソフトの「Google Apps」と連動するワークフローソフトや、アマゾンのウェブサービス「EC2」で動作する経営分析ツール(BI)などの仕組みを独自に開発。一部の自社製ソフトや導入支援サービスを無償で提供するなどして顧客開拓を推進する。同社はマイクロソフト「Online Services」の販売パートナーでもあり、主要なクラウドサービスの販売や関連ソフトの開発でビジネスを伸ばしていく方針だ。

 クラウドサービスは一般的に誰でも使えるサービスである。だが、実際に企業で使おうとすると、既存システムのIDと連携させるシングルサインオンやワークフローシステムなどの追加(アドオン)機能が必要になる場合が多い。ベイテックシステムズでは、こうした企業が必要とするアドオンソフトを自前で揃えることで、顧客企業がクラウドサービスを導入しやすいよう支援する。「中堅・中小企業が気軽に使えるクラウドサービス」(原口社長)に仕立てることで、顧客の開拓を促進。グーグルやアマゾン、マイクロソフトなど各社のクラウドサービスや関連自社ソフトの販売に弾みをつける。

 大手SIerがクラウドビジネスに乗り出している状況下で差別化を図るために、同社は一部の自社ソフトなどを無償化している。本格普及が始まりつつある「現段階はシェアを獲得する時期」(同)と位置づけ、拡販に力を入れる。向こう1年で「Google Apps」で300社、アマゾン「EC2」を活用したBIなどのシステムと、マイクロソフトの「Online Services」はそれぞれ100社の販売を目指す。(安藤章司)