東芝ITサービス(石橋英次社長)は8月24日、ユーザー企業の仮想サーバーを遠隔地から監視・運用するサービス「仮想化トータルサポート」を10月に開始すると発表した。

 東芝ITサービスが持つ施設で、遠隔地からリモートで仮想サーバーを24時間365日体制で管理・監視するほか、万が一、障害が発生した場合にはオンサイトで問題を解決。仮想化サーバーの運用管理から問題解決までトータルサポートする。

 具体的には、基本サービスとして、(1)ハードの障害監視/復旧、(2)ゲストOSの稼働監視、(3)稼働状況の定期報告、(4)電話による一次窓口、(5)仮想化オペレーション支援、(6)オンサイトによるハード保守――を行う。

 さらに、オプションメニューとして、(1)リソース監視、(2)サービス稼働監視、(3)ログ監視、(4)リモート操作による障害復旧、(5)リモート操作による定期メンテナンス、(6)月次での定期ミーティング、(7)技術者訪問による定期作業などを揃えた。

 新サービスの提供に向けて、社内体制も強化した。まず社長直轄の専任組織を設立して、市場調査やメニュー開発を推進。仮想化技術に精通した技術者育成のためには、専用教育プログラムを策定した。また、ヴイエムウェアと「VMware VIP Enterpriseパートナー」契約を締結。技術者の育成では、2011年度までに仮想化技術者を250人育成するとしている。

 サービスを提供する対象製品は、ヴイエムウェアの仮想化ソフト「VMwareInfrastructure 3」および「vSphere 4.0」と、マイクロソフトの「Hyper-V2.0」。50台以上の仮想化サーバーを運用する中規模向けシステムを主な対象に販売する。

 石橋社長は、「50年以上の保守サービス提供の実績とノウハウ、30年の運用サービス提供実績を生かしたサービス」と表現。2011年には、仮想化に関連する運用・保守事業で30億円の売り上げ規模まで成長させる方針だ。

 一方、仮想化推進プロジェクトの井出弘部長は、「仮想化はブームだが、ほかのITベンダーは、導入や移行支援などを中心にビジネスを展開している。導入後の運用保守に特化したサービスはほかにない」と他社との差別化したポイントを話した。

 東芝ITサービスは、全国各地に100拠点以上のサービス拠点を持つ。24時間オンサイト障害対応可能な拠点を105拠点設置し約800人のエンジニアを持つほか、24時間のリモート監視・オペレーションする「リモート運用センタ」に約110人の技術者が配置する。新サービスでは、これらのインフラ、サービス提供体制を生かす。