大手SIerのシーイーシー(CEC、新野和幸社長)は、中間期(2009年2~7月期)で赤字に転落した。通期(10年1月期)でも大幅な減収減益が避けられない見通し。この9月末で多くのSIerが中間決算を迎えたが、とりわけ製造業顧客の構成比が大きいSIerは総じて厳しい様相。一足早い7月の中間決算だったCECは、09年前半戦の状況を端的に示したともいえる状態だ。

 CECの中間期連結売上高は225億円(前年同期は272億円)で、営業利益は8.5億円の赤字(同13.9億円の黒字)だった。売上高に占める製造業の比率がおよそ半分を占め、「製造業のIT投資抑制の影響を強く受けた」(新野社長)と、悔しさをにじませる。通期では売上高440億円(同543億円)、営業利益1億円(同27.9億円)の大幅な減収減益を見込む。

 とくに落ち込みが大きかったのが、最も構成比が大きい受託ソフト開発の領域。中間期では前年同期141.8億円から109.4億円へと30億円余り減少した。同社はトヨタ自動車など優良な製造業顧客を多数抱えている。今回の減収は「一時的なIT投資の抑制のためであり、顧客との関係は依然として緊密さを保っている」(同)と、製造業の回復とともに改善するとみる。一方、ERPなどをベースとしたビジネスは通期での増収を目指す。(安藤章司)