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デジタルガレージ Twitterモバイルで全キャリア対応 携帯サイトのユーザー層広げる

2009/10/29 21:41

週刊BCN 2009年10月26日vol.1306掲載

 デジタルガレージ(林郁代表取締役/グループCEO)は、同社が日本語版を運営する米国のミニブログサービス「Twitter(ツイッター)」のモバイルサイトを全キャリアに対応させた。また、これまでPCでしかできなかったユーザー登録をモバイルサイトでも可能にした。これにより、さらに利用ユーザーの層を広げていきたい考えだ。

 Twitterは、ミニブログ(つぶやき)サービスと呼ばれるウェブサービスで、例えば「いま何してる?」という問いかけに対し、140字以内で入力する。関心のあるユーザーに対し、とくに承認を得ることなく「フォロー」することで、自分のページにフォローしたユーザーの「つぶやき」を表示する。これによって、SNSとは異なる緩やかな人とのつながりが形づくられるというサービス。

 日本語版のTwitterは、これまで一部の携帯電話でのみ閲覧・操作可能だったというが、「例えばNTTドコモの一部の機種はCookieに対応していないため、見ることができなかった。ユーザーに細やかなサービスを提供するため、本格的に携帯サイトに対応させた」(デジタルガレージのグループ会社でTwitterに出資しているDGインキュベーションの枝洋樹・投資・事業開発本部マネージャー)と話す。また、従来はPCでしかユーザー登録をすることができなかったが、携帯ですべてを完結し楽しむことができるよう、携帯サイトでもユーザー登録できるようにした。

DGインキュベーション 枝洋樹 投資・事業開発本部マネージャー

 今春から日本語版でのみ広告を配信、また有名人が次々とTwitterを始めたことから、ユーザー数が飛躍的に伸びている。Twitterは、ネット視聴率を測る調査会社によると、月次で80万人弱のアクセスがあるという。また、Twitterはサードパーティー向けにAPIを公開。携帯向けサービス「movatwitter(モバツイッター)」のように、TwitterのAPIを利用して開発したウェブサービスを通じてアクセスしてくるユーザーが非常に多く、その比率をみるとAPI経由で2倍以上のユーザーがサードパーティのウェブサービスからアクセスしている。

 また登録しなくても閲覧できるので、多くの潜在ユーザーを抱えている。今年5月に独自調査を行ったところ、95%が携帯とPCの組み合わせでTwitterを利用していることが判明した。全キャリア対応の携帯サイトをリリースすることにより、さらにユーザーを広げていきたい考えだ。

 同社は「サードパーティにはAPIを提供し、高度な機能の開発を任せながら、Twitterは本当に必要な汎用機能に特化することで、エコシステムを構築したい」(枝マネージャー)としている。(鍋島蓉子)
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