ドイツのアンチウイルスソフトウェアベンダー、アビラは、コンシューマ製品で本格的に日本市場に参入、初の日本語版ソフトの提供を開始した。

 12月1日から提供するのは、無償版の「Avira AntiVir Personal FREE-Antivirus(アビラ アンチヴィア・パーソナル)」、有償版「Avira AntiVir Premium(アビラ アンチヴィア・プレミアム)」、「Avira Premium Security Suite(アビラ プレミアム・セキュリティスイート)」の3製品。

 アビラは1986年創業、ドイツ・テットナングに本社を置くアンチウイルスソフトウェアベンダー。ドイツでは60%以上のシェアを持ち、現在7か国に拠点を展開。330人以上の従業員を抱える。グローバルでは1億人超のユーザー、日本では75万人の英語版ユーザーへの導入実績をもつ。

 国内コンシューマ市場参入に当たって、本社のチャーク・アウアーバッハCEOと、シュテファン・シッファートCTOが来日。アウアーバッハCEOはインターネットの脅威を説明したうえで、「どこの誰だかわからない人間からは物は買わない。日本人が日本語で製品を説明することが、日本のユーザーに対するコミットメントを示す第一歩だ」と日本市場での戦略を語った。

チャーク・アウアーバッハCEO

 アビラは無償ソフトウェアの提供によって、過去18か月で250%の成長を遂げたという。今後、日本市場のシェア拡大のために、無償のソフトウェア提供によってユーザー数を増やすとともに、有償版ソフトウェアへのアップグレードパスを築く。また、今回からローカル・サポートを提供する予定だ。

 法人向けは、プロマーク(勝田恵三代表取締役)を国内代理店とし、5年前からOEM製品を展開。地方自治体や、IBMのメインフレーム向けの独自ソフトウェアの展開で金融機関への導入など、1000社弱の実績をもつ。コンシューマ製品でのローカルでのプレゼンスを高めた後に、法人市場への本格参入を図る。アジアでの研究開発への投資を強化し、「2010年第2四半期をめどにウイルスラボ設立を予定するほか、開発センターを2010年中に設置する計画」(シッファートCTO)という。

シュテファン・シッファートCTO

 今回提供する無償版の「AntiVir Personal」は、アンチウイルス、アンチアドウェア/アンチスパイウェア、アンチルートキット、無料の駆除ツール「クイックリムーバル」とネットブックのサポート機能を搭載した。

 また有償版の「AntiVir Premium」は、「AntiVir Personal」の機能に、ウェブサイト、メールをスキャンし、デスクトップを防護するメールプロテクション、ウェブプロテクション、コンピュータをブートしてマルウェアを駆除できる「レスキューシステム」などを付加。有償版の上位製品「Avira Premium Security Suite」では「AntiVir Premium」の機能に加え、ファイアウォール機能や、13のカテゴリで不適切なサイトの閲覧を遮断するペアレンタルコントロールを提供する。

 無償版、有償版ともにダウンロードで販売。有償版の価格は「AntiVir Premium」が1PC、1年間ライセンスで3500円から、「Avira Premium Security Suite」が1PC、1年間ライセンスで5000円からとなっている。製品提供日から1週間、有償版の1年ライセンスを購入したユーザーに対し、もう1年分のライセンスを提供するキャンペーンを実施する。