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インターネットイニシアティブ 「IIJ GIO」のパートナー 3年で300社に

2010/01/21 10:08

週刊BCN 2010年01月18日vol.1317掲載

 インターネットイニシアティブ(IIJ、鈴木幸一社長)は、クラウド・コンピューティングサービス「IIJ GIO」のパートナー支援プログラムを始動させる。2010年4月末までの期間限定で、ソリューションパートナーにサービス基盤を無償提供。4月にパートナー専用のポータルサイトを開設し、拡販支援機能を順次追加していく。今後3年で、300社のパートナー獲得を目標とする。

 「IIJ GIO」パートナープログラムは、大きくテクノロジーパートナーとソリューションパートナーの二つに分けられる。テクノロジーパートナーは、「IIJ GIO」のクラウド基盤に技術・製品を提供するソフトウェア/ハードウェアメーカー。一方、ソリューションパートナーは「IIJ GIO」が提供するクラウド基盤上でSaaSを提供するISVのほか、SI案件のインフラ基盤として利用するSIerやIaaS・PaaSサービスを販売する販社など。

 テクノロジーパートナーは、マイクロソフトやシトリックス、サイボウズなどがソフトウェアパートナーで、ハードウェアパートナーとして、NECや日立製作所、日本ヒューレット・パッカードなどが揃う。必要に応じて、NDA契約を締結して最新情報を提供したり、プロモーション・イベントを共同で開催したりする。見込客への営業活動やソリューション事例の資料化でも連携する。

 ソリューションパートナーは、現在10社と販売提携の話を進めている。技術検証環境の貸し出しや専用窓口を設置。技術交流会や営業トレーニングなども展開し、ノウハウの共有に努める。

 現在提供している「GIO プライベート」の大きな特徴は、1080種類に上るプライベートクラウドシステム構成のバリエーション。「パブリックに比べて10倍のメニュー数」(アイアイジェイテクノロジーの松本光吉・取締役ソリューション推進本部長)だ。

 サーバーのタイプと必要量のリソース、OSを選択し、ネットワークやストレージ、セキュリティ、運用監視メニューなどのオプションメニューから自由に組み合わせることができる。加えて、1000台単位の短期間一括導入やストレージなどの運用の自動化、ミドルウェアの自社開発、冷却システムに外気を直接利用するデータセンターの実用化といった取り組みでコスト削減を図っており、「利用料金を極力安くした」(松本本部長)とのことで、月額8000円からの価格設定も訴求ポイントとなっている。(信澤健太)

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