日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA、大塚裕司会長)は、恒例の新春特別セミナーを1月22日に都内で開催した。特別講演には、トレンドマイクロのスティーブ・チャン会長が壇上に立ち、クラウド時代におけるITインフラストラクチャーの変革ついて解説。クラウド・コンピューティングによって得られる「エコロジー」と「ITシステムの安全性」について熱く語った。

 チャン会長は、これまでのオンプレミス(客先設置型)のITシステムは、「ユーザーが自前で“自家発電装置”を導入するようなもの」と指摘。これに対し、クラウド・コンピューティングは、設備の整った発電所で生み出した電気をユーザー企業に届ける仕組みとなぞらえる。従来の分散発電によるエネルギーのロスを抑え、集中管理による「エコロジーと情報システムの安全性のメリット」(同)を説いた。

 この後、富士通やNEC、東芝、ソニーマーケティング、レノボ・ジャパン、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)のキーパーソンが登壇。富士通の齋藤邦彰・パーソナルビジネス本部長は、「エコロジーと安全、使いやすさ」の3点が今後の製品開発やビジネスのカギだと位置づけた。NECの大武章人・取締役執行役員専務は、スパコンによる地球気候のシミュレーションのデモを交えながら、「オフィスにおけるエコ」の重要性について力強く講演している。

 一方で、日本HPの那須一則執行役員は、「サーバーの販売の9割余りが販売店経由」とし、“エコと安全”に加えて、ビジネスパートナーとの“エコシステム”も「事業の成長にとってなくてはならないカギである」と、セミナーを締めくくった。

JCSSA新春特別セミナーの会場は、来場者で賑わった