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プリンストン創業者で元社長の池田譲治氏が新会社設立、IPOに再チャレンジ

2010/02/18 10:08

 プリンストンテクノロジー(プリンストン)の前社長である池田譲治氏が、新会社「株式会社フォースメディア」を1月22日付けで設立し、代表取締役社長に就いたことがわかった。本人がBCNの取材に応じた。

・池田譲治社長インタビューはこちら

 新会社の事業内容は、企業・団体向けIT製品の輸入販売と、個人向けデジタル機器の製造・販売。法人向けのIT製品販売事業では、商品は自社開発せずに海外メーカーの有力製品を調達し、国内で販売する。「まずはデジタルサイネージやネットワーク関連製品を中心に集める」(池田社長)方針で、すでにデジタルサイネージ向け小型モニタのメーカーと提携済み。7ー15インチサイズのモニタの販売を始める。

 個人向けでは、自社のオリジナルブランド「J-Force」を立ち上げる。PC周辺機器とデジタル家電製品を製造・販売し、家電量販店などで販売する考えで、すでに準備に入っている。「4月中に2~3製品を投入し、6月までに7~8製品を揃える」(池田社長)という計画だ。

 新会社の資本金は9500万円で、すべて池田社長の自己資金。スタート時の従業員数は約10人で、プリンストンの元従業員が中心メンバーになった。東京・五反田に本社を構え、今後は大阪に営業拠点を設置する計画だ。

 池田氏は具体的な業績計画には言及しなかったが、「4~5年後のIPO(新規株式公開)を目指す」と、プリンストンで果たせなかった株式公開に再びチャレンジすることを明らかにした。また、「業容が拡大しても、アウトソーシングを積極的に活用して、従業員は30人前後にとどめる。従業員を増やさなくても業容を拡大できることを証明したい」と語った。

 池田氏は1995年にプリンストンを設立し、09年11月上旬まで代表取締役社長を務めていた。メモリモジュールの販売から始め、業容を拡大。法人向けIT製品の販売から個人向け商品の販売まで、幅広く手掛ける現在のプリンストンのビジネス基盤を築いた。法人向け事業では、ポリコムのテレビ会議システムで納入実績が多く、06年には同社の有力販社の証明といえる「プラチナリセラー」となっている。

 年商は100億円を超すまでに成長。一期(11期)を除いて黒字を続けていた。2009年11月12日に社長を辞任し、今回の新会社設立に至っている。なお、池田社長はプリンストンの株式約70%を保有していたが、すべて売却している。

プリンストンテクノロジーのトップを降りて新会社を設立。新たな事業を語る池田社長
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