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日本IBM、分散ファイルシステムで大量のデータを一元管理するファイルサーバー

2010/03/01 10:09

 日本IBM(橋本孝之社長)は、14.4ペタ・バイト(PB)のデータをネットワーク上で一元的に自動管理して共有できるアプライアンス製品「IBM Scale Out Network Attached Storage (SONAS)」を発売した。

IBM Scale Out Network Attached Storage (SONAS)

 「SONAS」は、IPネットワークに接続することで使用できるファイル・サーバー。ハードディスクドライブ(HDD)やネットワークインターフェース、OS、管理用ソフトウェアなどを統合している。

 スーパーコンピュータにも使われているIBM開発の分散ファイルシステム「General Parallel File System(GPFS)」を採用した。これによって、大規模で分散したストレージシステムを一元管理。並列データ経路を使って一つのファイルを分散保存し、ファイルへのアクセス速度を向上している。

 従来のIBM製ファイルサーバー製品は、1システム当たりの最大容量が約1.2PB、並列に接続して同時に保管処理ができる台数(クラスター構成が可能な台数)が最大2台だった。一方、「SONAS」は最大容量が従来の約12倍となる14.4PB、最大格納ファイル数は約20億個、同時処理できる台数が最大30台となった。最小構成価格は、7682万1000円(税別)。
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外部リンク

日本IBM=http://www.ibm.com/jp/ja/