ジャストシステム元社長の浮川和宣氏が設立したMetaMoJiは、機能モデリング・ツール「OntoGear(オントギア)」を開発し、無償の評価版を5月10日から提供する。同社のウェブサイトでダウンロードできるようにする。

 「OntoGear」は、浮川氏がジャストシステムの社長時代に大阪大学と共同研究していたソフトウェア。ジャストシステムは、浮川氏の役員退任後、この研究プロジェクトから撤退する方針を決め、MetaMoJiに事業を譲渡していた。

 「OntoGear」は、「オントロジー工学」と呼ばれる方法論をもとに、人がもつ知識やノウハウをコンピュータで処理できるかたちにして、情報を共有・再利用する機能をもつ。製品開発時の生産性向上に効果的としており、製造業などで活用メリットが大きいという。実績として、住友電工が活用している。 

「OntoGear」の操作画面

 「まずは先進的な分野だけに活用してもらいたい」(浮川社長)という方針で、評価版を無償提供。そのうえで、2011年に有償製品化を目指す計画だ。

 浮川社長は、「ジャストシステムがオントロジー事業を断念したときは非常に残念で、人類の損失につながると思った。『OntoGear』の製品化が、MetaMoJi設立に踏み切った理由といっても過言ではない」と熱意を語った。

「『OntoGear』がMetaMoJi設立のきっかけになった」と浮川社長