ITベンチャーのプラスアルファ・コンサルティング(三室克哉代表取締役)が、大手企業が席巻する検索エンジン市場に、一石を投じようとしている。強みのテキストマイニング技術を活用した検索エンジン「アルファスコープ」を開発。検索窓にキーワードを入力すると、相関性の高い単語を自動表示する。他の検索エンジンでも同様の機能はあるが、単純に単語を表示するだけでなく、頻繁に検索される単語は大きく表示したり、関連性の高い単語は同じ色で表示するなど視覚効果を付加した。三室代表取締役は「アルファスコープ」を「ワードクラウド」と表現し、純国産検索エンジンとして売り込む考えだ。

三室克哉代表取締役。野村総研出身で、テキスト解析技術に明るい
 プラスアルファ・コンサルティングは2006年の設立で、主力は自社開発のSaaS型テキストマイニング(解析)サービス「見える化エンジン」。顧客や取引先などから寄せられる要望や不満などのテキストデータを自動解析して、マーケティングなどに役立てるツールだ。三室代表取締役は、野村総合研究所出身で、在職中にテキストマイニングツール「TRUE TELLER」の販売事業に携わった経験がある。そこで培ったノウハウをもとに、同氏が中心になって商品化した。

 日本語の高度な解析技術と「見やすく分かりやすい画面が高い評価を得ている」(三室代表取締役)という。サントリーや花王、東芝などがユーザーで、大手企業を中心に約250社に導入した実績がある。

 今回の「アルファスコープ」は、このテキストマイニングの技術を応用したものだ。過去に検索された単語情報などから、ユーザーが検索窓に入力した情報を関連する単語を自動表示し、「『アンド検索』の言葉が見つけにくいユーザーを助ける」(三室代表取締役)効果がある。

 単純な単語表示ではなく、関連性の高い検索単語を見やすく表示する画面が特徴で、通常の検索エンジンと差異化した。また、「ある単語で検索した人には、次はこの単語で検索させて、この商品ページに誘導したい」といった要望にも応えられる機能を付加し、コンバージョン率を引き上げることも可能だ。初期費用は200万円で、月額利用料金は15万~30万円。

 プラスアルファ・コンサルティングはこれまで直販でユーザーを増やしてきたが、今後についてはパートナーを経由した間接販売も計画。ウェブ制作会社やCMSツールベンダーとの連携を念頭に協業体制を確立する考えだ。(木村剛士)

「アルファスコープ」を用いた検索画面