SRA(鹿島亨社長)は、ソースコード検索システム「CodeDepot(コードデポ)」を開発、発売した。Web上に点在するオープンソースソフトウェア(OSS)や社内のアプリケーションなどのソースコードだけを対象に、ユーザーが設定した条件に合致するコードを瞬時に検索できるツールで、プログラマの開発効率化を支援する。同社によれば、類似製品は他になく「業界初」。ソフト開発企業やSIerをメインターゲットに拡販する。

ソフト開発の効率化に貢献

「CodeDepot」を開発した葉雲文マネージャ
 「CodeDepot」は、ソースコードに特化したWeb型の検索ツールで、「Googleのソースコード版のような位置づけ」(林香・ニュービジネス戦略本部マネージャー)という。「構文」と呼ばれるソースコード構造を解析して検索することで、複数の条件を設定しても、高い精度で検索できる。検索したソースコードの類似プログラムを表示する機能が備わっているのも特徴だ。検索は、インターネットに公開されているOSSだけでなく、ユーザーの設定次第で、自社内に蓄積した過去の自社アプリケーションのソースコードも可能。

 開発した葉雲文・ニュービジネス戦略本部マネージャは、「約10年かけて完成した製品で、膨大なソースコードを瞬時に高い精度で検索する仕組みの開発に苦労した。類似製品は他にはない」と優位性を主張する。SRAによれば、数千万行のソースコードの検索が1秒以内でできるという。

 同製品を活用することで、ソフト開発企業やSIerのプログラマは、ソフト開発に必要なプログラムを容易に見つけ出すことができ、生産性向上に役立てることが可能になる。過去の資産やOSSを再利用できるので、開発時間を短縮できるほか、バグを減少させる効果が見込める。SRAによると、ソフト開発の一般的な作業時間のうち、最も時間を費やすのがソースコードの探索で、その次がそのコードが利用可能なものかどうかをチェックする作業という。両作業で全体の約40%を費やしており、「この時間を約2割は削減できる」(石曽根信・執行役員ニュービジネス戦略本部長CTO)。

 検索対象となる言語は「java」および「C/C++」。価格は年間使用料金制で1年間90万円から。登録するファイル数によって価格が異なる形式。SRAは2010年度(11年3月期)の販売目標を50本と定めている。拡販に弾みをつけるため、フル機能を期間限定で利用できるトライアル版をダウンロードできるページを設けている。(木村剛士)

「CodeDepot」の検索操作画面。複数条件を設定可能で、欲しいソースコードを1秒以内で調べられる