【西安発】中国の2010年1-12月のソフトウェア/情報サービス業の売上高が、前年比約26%増の1兆2000億元(約15兆6000億円)に達する見通しだ。9月14日、情報サービス産業協会(JISA)と中国ソフトウェア産業協会(CSIA)などが、中国西安市で開催した第14回日中情報サービス産業懇談会で明らかになった。2009年の日本国内の情報サービス産業売上高は17兆9000億円。市場の成熟によって、これからの大幅な成長が難しいことから、早ければ2011年、売上高で中国の情報サービス市場が日本を抜く可能性が出てきた。

 CSIAの陳冲理事長は、「2010年1-7期の売上高は7100億元と順調に推移しており、前年と同等の成長が期待できる」と、成長に手応えを感じている。2009年の売上高は前年比25.6%増の9513億元(約12兆4000億円)と大幅に伸張している。リーマンショック以降の一時期は、成長の鈍化が懸念された中国の情報サービス産業だが、いち早く回復基調に入り、高い成長率を維持している格好だ。2011年も同等の成長を持続すれば、1兆5000億元(約19兆5000億円)規模となり、日本を追い抜くことになる。

第14回日中情報サービス産業懇談会には日中情報サービス産業のトップが集まった

 懇談会では、中国の情報サービス産業の市場規模は、向こう10年で10兆元(130兆円)に拡大するとの見方が示された。日本の情報サービス業界にとって、有望市場へ成長することが期待されている。仮に日本の情報サービス業界が中国で10%のシェアを獲得できたとすれば、2020年には中国だけで13兆円の売り上げを得られる計算になる。JISAの浜口友一会長は、「日本の情報サービス産業がグローバル化し、成長を持続させるうえで、中国市場は極めて重要」との認識を示した。

第14回日中情報サービス産業懇談会会場