NEC(遠藤信博社長)は、ITサービス事業の成長戦略として、クラウドサービスの売上高を2012年度(13年3月期)に1000億円上乗せすると公言した。現状の100億円から、10倍以上の1100億円にするという大胆な方針だ。ITサービス事業全体については、昨年度、3割程度だった全社売上比率を、12年度に4割まで引き上げる。

 クラウドサービスの需要は、今後、企業の企画部門やコンシューマなどに浸透し、ますます増えると予測。富山卓二・取締役執行役員常務は、「ユーザーのイノベーションパートナーとして、新しいクラウド事業を創造する」と話した。現在、クラウド指向サービスプラットフォームで提供できる製品・サービスとして110本を揃えており、「他社に先行してクラウドへの取り組みを進めている」と自信をみせた。

 ただし、「パブリッククラウドに関しては、力を入れるつもりはない」としている。コンシューマに広がると捉えながら、いかにクラウドサービスの拡大を図っていくのか、気になるところだ。

富山卓二常務