シンクライアントを展開するワイズテクノロジー(松浦淳リージョナルマネージャ)は、クラウドコンピューティングやモバイル端末の普及がシンクライアント市場に大きな刺激を与えているとみて、今年、売上げの倍増を目指していく。

 米国に本社を置くワイズテクノロジーは、2010年のグローバルでの売上高が5億ドル弱で、日本を中心としたアジア地域の売上構成比は約20%だった。松浦淳リージョナルマネージャは「市場の活性化を受け、売上げを倍増させていきたい」と意欲を示す。ユーザー企業向けのイベントを開催するなど、PR活動に注力している。日本がけん引するかたちで、2013年をめどにアジア地域売上構成比をおよそ40%へ引き上げる計画だ。

 米本社のターカン・マナーCEOは「2013年は、米国とヨーロッパ・アフリカの売上げ比率がそれぞれ30%になって、アジアの比率を下回ると予測している。アジアで最も大きい市場は日本。シンクライアントの市場環境が整っており、当社の大きなマーケットになりつつある」としている。

 同社は2004年に日本法人を設立。シンクライアントソリューションベンダーのエム・ピー・テクノロジーズ(佐藤直浩社長)を主な販売パートナーとして、シンクライアントのハードウェア/ソフトウェア/サービスを提供している。得意とする業種は、公共のほか金融や製造、医療などと幅広い。ユーザー企業の比率は、大手企業(LE)と中小企業(SMB)がそれぞれ約50%だ。

 今後は、コンシューマ向けの製品展開も開始。マナーCEOは「3-5年後をめどに、コンシューマ向け展開を実現したい。現段階で、スマートフォンなどを使って個人用パソコンのデータにアクセスできる製品を、通信事業者と組んで提供することを検討している」という。法人・個人分野ともに、日本市場のポテンシャルに大きな期待を示している。(ゼンフ ミシャ)

(左から)エム・ピー・テクノロジーズの佐藤直浩社長、米ワイズテクノロジーのターカン・マナーCEO、日本法人の松浦淳リージョナルマネージャ