IDC Japan(竹内正人代表取締役)は、2010年の国内セキュリティ市場の実績と2015年までの予測を発表した。

 2010年の国内情報セキュリティ市場は、ソフトウェア製品の市場規模が2030億円、前年比成長率が11.8%、セキュリティアプライアンス製品市場規模は293億円、前年比成長率マイナス13.5%。セキュリティサービスの市場規模は6182億円、前年比成長率は6.0%だった。

 ソフトウェア製品は大震災の影響でIT支出の抑制が強まり、成長が減速している。12年以降は、被災地復興施策によるICT基盤整備や、クラウドサービスの利用が拡大。アイデンティティ/アクセス管理やウェブセキュリティ管理製品を中心に需要が高まるとみている。15年までの年平均成長率(CAGR)は2.8%。15年の市場規模は2330億円と予測している。

 一方、10年のセキュリティアプライアンス市場は、UTM製品をはじめ、すべての製品分野で2009年を下回る実績となった。11年は、大震災の影響で社外から社内へのリモートアクセスの需要が高まり、プラス成長に転じる。12年以降は、クラウドサービスの需要拡大とともに、セキュリティアプライアンスなどのセキュアコンテンツ管理アプライアンス市場を中心に成長するとみている。15年までのCAGRは3.7%、15年の市場規模は351億円と予測している。

 セキュリティサービス市場は、復興施策によるICT基盤整備によって、コンサルティングやシステム構築の需要が伸長する。一方でIT支出の抑制で、運用管理でもコスト抑制傾向が高まる。15年までのCAGRは8.6%で、15年の市場規模は9322億円に拡大するとみる。(鍋島蓉子)